熟成・・・つづき。
金曜日, 2月 27, 2009 at 3:27午前 数年前、会社で働くことを諦めフリーで仕事をしていくと決めた時、
僕はある企業の株を買いました。
ちょっとした、屈折した自分へのエールのつもりで買ったんです。
なんていうか、
記者として自分自身が成長していくことのほかに
会社という一つの集団の成長を体現するっていう
会社で働く醍醐味みたいなものへの憧れみたいなものが
自分の中にきっとあったんでしょうね。
だから、一つの企業を決めてね、
そこの株を買ったんです。
こっそりと成長を観察して
会社の成長のおすそわけというか疑似体験をしようっていう。
それ以来、他の企業の株を少しずつ買ったり売ったりしてきたわけですけど、
その時に買った株だけはずっと置いておいたわけです。
増やしも減らしもせず。
それで、最近になってね
ここんところの不況で世界中の株価が下がっているもんですから
あらどうしたもんでしょうっていやおうなしに考えていたら
あれあれあれ、
なんかそういえばこれってワインのエイジングや
チーズの熟成に似ているなぁと気がついたんです。
人生ってワインやチーズと同じ匂いがすると思いませんか?
人はつまりそれぞれ別々の酒樽なのではないかと思うわけです。
別に最近プクっと出っ張ってきたじぶんのお腹や
ちょっと気になる加齢臭の話じゃありません。
僕が個人的に
ワインやウィスキー、チーズというものを
ちゃんと味わうようになったのは
たかだかここ五、六年の話です。
特にウィスキー、スコッチにはそこそこお世話になっております。
誰かと飲むならビールかワイン。
一人酒にはスコッチがベストであります。
スコッチには必ず、「何年もの」といった
「ねかす」という価値が存在します。
熟成とかエイジングってやつです。
スコッチやワインが二十歳にならないと飲んじゃ駄目って法律が
なかなか的を得ているのは
お子ちゃまにはこの「熟成」っていうコンセプトが分かりにくいからではないでしょうか。
(同じ理由で、個人的にはビールは16歳くらいから飲んでもいいような気がしておりますが)
はっきりいって、成長の盛りにエイジングなんていう考えが魅力に思えたら変態です。
それから、毎日、ちゃんと眼を開いて生活していると
それなりに面白い出来事や話に出会います。
これを直ぐに友達に話したくなるのは若さのいたりです。
大人はこういう出来事に出会うと少し寝かすんです。
これもまたエイジングですよね。
そして飲み頃のタイミングで
味の分かる相手に提供するのです。
人生は熟成させてこそ価値が生まれるのかもしれません。
そして、人生という言葉を「恋」や「愛」と置き換えてみても面白いわけで。
とどのつまり、
ワインとチーズの美味しい国の人と婚約した友人が
キラキラと輝いておりましたってお話でありました。
佐藤寛孝 |
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