地球最後の日
金曜日, 2月 13, 2009 at 4:57午前 昔読んだ短編のSFにこんな話がありました。
もう何年も、タイトルも筆者も思い出せないんですが・・・。
ある日突然、地球に地球外生命体がやってくるところから
物語が始まります。
エイリアンは地球上の全ての生命に対してこんな内容のことを言います。
「われわれは銀河連邦政府の特使としてこの星にやってきました。
地球に住む全ての住人に告げます。
銀河連邦政府議会は、地球の連邦政府への加盟を承認しました。
しかし、今回の加盟には一つ条件が伴います。」
あなたたち地球人はいつの時代も互いに争ってばかりきました。
もし、この先も互いに仲良く平和を築けないのであれば
銀河連邦政府は、あなたたちに自治能力がないと判断し、
連邦直属の平和維持部隊が速やかに平和を蝕む元凶である地球の住人を排除し、
連邦直属の代行政府を樹立、地球の平和支配を実施します」と。
強気な言葉に、キラリと光る平和維持部隊の大量破壊兵器。
人類は大混乱に陥ります。
突如としてせまった地球最後の日。
声明を受けた各国のリーダーや宗教家たちは
恒久的な平和を達成するために集まります。
そして有史以来、初となる真の世界平和がもたらされたのです。
これで地球は滅びずにすみました。世界中の人々は歓喜しました。
そして人類の代表はエイリアンに誇らしげに伝えます。
「みてください。あなた方の望んだように
我々地球人は一致し、地球の隅々に平和がもたらされました。
我々は銀河連邦の一員として
これからも銀河の平和促進のために尽力していきます。」
しかし、平和維持部隊の提督はその言葉を聞いてこう答えます。
「残念ながら我々はあながたを排除するため
攻撃を加えなければならないようですね。」
「騙したのか!」と怒る人類に提督は語ります。
「騙してなどいません。あなた方が勘違いしています。
これまでも抱いてきた、大きな勘違いです。
確かに、あなた方は平和を築きました。
しかしその平和は人間の中だけの話です。
我々は地球の住人全ての平和を要求しました。
それはつまり、地球上の全ての生命に平和を築きなさなさいという意味です。」
「いつまでたっても自分たちだけが地球の住人だと思っている
下等な生命体に連邦に加わる権利などありません。
我々は交渉相手を変更します。」
そして、平和維持部隊の攻撃によって
人類は地球から排除されてしまいました。
攻撃命令を下した総督は地球の住人に告げました。
「今日、残念ながら人類最後の日になってしまいました。」
すると、地球の住人の代表は答えます。
「いいえ。今日は地球最高の日です。」
そこで物語は終わります。
佐藤寛孝 |
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