
佐藤寛孝(さとう・ひろたか)
フリーのライター
~Doraemon’s Generation Mind ~
1980年4月から1981年3月までに生まれた僕らの世代は今、26歳から27歳へという季節を迎えている。書いても、描いてもまだまだ“駆け出し”で、自分が大人なのか子供なのかも定まらず戸惑うだけの毎日。気が付くと机を並べて学んだ古い友人達がスーツに身を包んで働いていたり、結婚して子供を生んでいたり、なぜかやたらと生命保険に詳しかったりする。27歳ってそんな現実に素直な違和感を抱いてしまうギリギリの年齢。人生にはっきりしたものなんか何も無くて、だから全てが本当に中途半端。
欲しいものは大概与えられ、世紀末も、戦争も、革命も、バブルも、グローバリゼーションも、平和も、本の中でそつなく経験してしまった世代は、ハングリーに成れない自分に嘆く前に、そんな自らのバックグランドをニュートラルな思考に変換して進んでいく。26歳の微妙な世代観。そこに写る風景が、どこかの誰かが見つけたことのある景色でも、自分が信じられる何かを毎回書けなくても・・・。ヘミングウェイだって 26歳のときは駆け出しだったろうし、ピカソは何者でもなかったはずだから・・・。
今はただ、そんな僕らの世代が奮闘しながら歩く地図の先に広がる景色に触れて、どこかの誰かが嫉妬してどこかの誰かが奮起してくれたら、と青臭いエールを込めて・・・。
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