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水曜日
10242007

Michael Sowa

ドイツ人アーティストMichael Sowaの絵は前から知っていたのだけど、先日たまたまほぼ日のバックナンバーで彼のインタビューを読み新たに感じるところがあったので、ちょっとご紹介したい。

夜行列車のなかで一人ぽつんと座席に座るうさぎや鏡の前でぶかぶかのトランクスをはいて自らのウェストを眺めるうさぎなど、ちょっぴり異質で人間っぽい小動物を描くミヒャエル・ゾーヴァ。彼の絵を私はかなり気に入っており、雑貨屋さんで見つけたポストカードで同じものを何枚も大切に持ったりしている。なぜか(きっと知る人ぞ知るアーティストなんだろう)と勝手に思っていたのだけど、過去には銀座松屋や京都などで個展を行っており本まで出しているそうで、日本には多くのファンがいることを初めて知った。しかもなんと「アメリ」に出てくる絵や「ウォレスとグロミット」のアートディレクションなども手がけていると知ってびっくり!好きなものって、絶対どこかでつながっているんだな、と改めて実感。

ソーヴァの絵は、なんだかなぁ、私がすごく描いてみたい感じの絵なのだ。夢の中でみたことがあるはずなんだけど、それをなんとか形にしたいんだけど、でも思い出せなくなってしまった場面。異質なんだけど懐かしい、奇妙なんだけどほっとする、不思議な風景。糸井さんはそれを「二つの時間が同居する絵」と呼んでいる。

そんな骨董品のような大切な絵を描くゾーヴァの人柄も、とても優しそうだがどこか寂しげな陰を秘めているようで、そこが私の中では「いかにもドイツ人らしい人」として映る。白雪姫と七人の小人など数々のグリム童話の舞台とされる国ドイツでは今でも普通の家のキッチンの窓辺などに小人の置物がかざってあり、それはドイツの人にとって誰にも触れられたくない懐古からのノスタルジーなのだ、と昔どこかの本で読んだ気がする。世界中のこどもたちの夢であるおもちゃの国を1870年にNYで立ち上げたF.A.O.Schwarzもそういえばドイツからの移民だし、かのシンデレラ城のモデルになったノイシュヴァンシュタイン城はロマンとファンタジーを求め世界中からやってくる観光客で今でもぎわっている。そしてドイツ西南部に位置する、おもちゃや仕掛け時計の製造で知られる黒い森(Schwarzwald)地方の奥に秘められているといわれるのは、決して人間の立ち入ってはならない、深い深い童話の世界。

他人にはぶっきらぼうだけれど固く閉じられた家のドアの向こうでは暖かく密な時間が流れているというドイツの文化そして人種的性質は、「本音と建前」を使い分けつつもどこか夢見がちな私たち日本人の性格と、何か通じる部分があるのかもしれない・・・去年の春に初めて訪れたドイツで感じたそんなことを、彼の絵を見るたびに思い出すのだ。

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