アートのはなし / ART TALKS
木曜日
12202007

ギャラリーとは

マイアミのアートフェアに初めて参加して以来、アーティストとギャラリーの関係について今迄以上に考えるようになった。アーティストを代表し、斡旋し、保護し、そして時に突き放し、けしかける、、、ギャラリーというものはただ作品を陳列するスペースではなく、良いアーティストを発掘し育てていくためのプラットフォームとしての役割を担う、アート界において非常に重要なエンティティーなのだと改めて強く実感した。(ギャラリストという職業、なんか私向いてそうな気がするのです。というかなんだか楽しそう。「広報もデザインも営業も接客も人事もマーケティングもカウンセリングも肉体労働も、アーティストのためならなんでもやります私なんでも屋さん」みたいな。そういう方向に進むのもいいかもなぁ。)

しかしでもバーゼルマイアミビーチVIPオープニングの時のあの空気は、ちょっとおかしい・・・なんだか、すべてを見失いそうになる。本チャンのいわゆるバーゼルバーゼルなんか、怖くてまだまだ行けないです。

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今気になっているNYのギャラリー
Fruit and Flower Deli
なんかとっても面白いことしてるらしい。サイトも面白い。
アポイントオンリーらしいですが、行ける方は是非行ってみてください。
思わず長居しちゃうそうです。

月曜日
11192007

やさぐれぱんだ

やさぐれぱんだって知ってます?
ネットで話題になって文庫本・DVD化した四コママンガ。
あまり笑えないものもありますがとにかくシュール、
そして作者の適当な思いつき加減がまた絶妙すぎ、、、。

私のお気に入りは山賊UNDERGROUNDの「賢者の贈り物」
しょーもな!っていう感じがぐっときます。
ひまでひまでどうしようもないときにでも見てみてください。

本買っちゃおうかな。笑

水曜日
10242007

Michael Sowa

ドイツ人アーティストMichael Sowaの絵は前から知っていたのだけど、先日たまたまほぼ日のバックナンバーで彼のインタビューを読み新たに感じるところがあったので、ちょっとご紹介したい。

夜行列車のなかで一人ぽつんと座席に座るうさぎや鏡の前でぶかぶかのトランクスをはいて自らのウェストを眺めるうさぎなど、ちょっぴり異質で人間っぽい小動物を描くミヒャエル・ゾーヴァ。彼の絵を私はかなり気に入っており、雑貨屋さんで見つけたポストカードで同じものを何枚も大切に持ったりしている。なぜか(きっと知る人ぞ知るアーティストなんだろう)と勝手に思っていたのだけど、過去には銀座松屋や京都などで個展を行っており本まで出しているそうで、日本には多くのファンがいることを初めて知った。しかもなんと「アメリ」に出てくる絵や「ウォレスとグロミット」のアートディレクションなども手がけていると知ってびっくり!好きなものって、絶対どこかでつながっているんだな、と改めて実感。

ソーヴァの絵は、なんだかなぁ、私がすごく描いてみたい感じの絵なのだ。夢の中でみたことがあるはずなんだけど、それをなんとか形にしたいんだけど、でも思い出せなくなってしまった場面。異質なんだけど懐かしい、奇妙なんだけどほっとする、不思議な風景。糸井さんはそれを「二つの時間が同居する絵」と呼んでいる。

そんな骨董品のような大切な絵を描くゾーヴァの人柄も、とても優しそうだがどこか寂しげな陰を秘めているようで、そこが私の中では「いかにもドイツ人らしい人」として映る。白雪姫と七人の小人など数々のグリム童話の舞台とされる国ドイツでは今でも普通の家のキッチンの窓辺などに小人の置物がかざってあり、それはドイツの人にとって誰にも触れられたくない懐古からのノスタルジーなのだ、と昔どこかの本で読んだ気がする。世界中のこどもたちの夢であるおもちゃの国を1870年にNYで立ち上げたF.A.O.Schwarzもそういえばドイツからの移民だし、かのシンデレラ城のモデルになったノイシュヴァンシュタイン城はロマンとファンタジーを求め世界中からやってくる観光客で今でもぎわっている。そしてドイツ西南部に位置する、おもちゃや仕掛け時計の製造で知られる黒い森(Schwarzwald)地方の奥に秘められているといわれるのは、決して人間の立ち入ってはならない、深い深い童話の世界。

他人にはぶっきらぼうだけれど固く閉じられた家のドアの向こうでは暖かく密な時間が流れているというドイツの文化そして人種的性質は、「本音と建前」を使い分けつつもどこか夢見がちな私たち日本人の性格と、何か通じる部分があるのかもしれない・・・去年の春に初めて訪れたドイツで感じたそんなことを、彼の絵を見るたびに思い出すのだ。

木曜日
10182007

マンガのことば

オフィス移転に備えて本棚を整理していたら1994年8月号の『ガロ』が出てきて、ほこりっぽい倉庫で思わず読みふけってしまいました。(昔の日本のマンガは味と勢いがあって良かったなぁ。最近のマンガは台詞も美術そのものもチープすぎて、読みたいと思うものがない。技術的には進化しているのに、なぜか。)そのなかにとてもいいことばを見つけたので、ここに記しておきたいと思います。絵ももちろん素晴らしいんですが、ことばに打たれました。


  『りゅうのたまご』 みぎわパン

   アコヤ貝の内側は、

   しんじゅみたいにピカピカ光る

   くちを閉じて生きてるときは、

   ほんとは光ってないんだよ

   生きてるうちはまっ暗やみよ、

   死んで開いてはじめて光るものなのさ

木曜日
10042007

アーティストのことば

小沢健二さんのサイトEgology of Everyday Lifeで
小沢さん本人が書き下ろしたうさぎ!という小説(第一回)が公開されています。

それはこの時代の資本主義と商業体制へのアンチテーゼであり、
しかし子供の絵本物語のようにするすると心に入ってきます。

灰色は今もここにいる。
でも、うさぎだけは汚しきれないと信じたい。

うさぎの書いた手紙には何が書いてあるのか、
続きを読むのが楽しみでなりません。



しかし本物のアーティストだな、なにをやってもすごい、すごい。
そういう意味では森村さんと同じ勢いを感じます。